今ではドッグフードも手軽に購入できる時代に
手作りごはんが当たり前だったのは昔の話
愛犬のごはんは以前と比べて、ずいぶんと犬の身体に合ったものに変わりました。昔はそれこそ、人間のお米のごはんに味噌汁をかけたものを与えていました。考えてみればずいぶん、乱暴なことをしていたものです。人間の食事の味付けでは、犬にとっては塩分や糖分が多すぎます。今では誰でもよく知っていることですが、当時は何も知らず与えていたのです。
ペットショップやスーパーでも手に入るようになったドッグフード
栄養価もしっかり考えられているドッグフードは、今ではペットショップだけでなく、スーパーなどでも簡単に手に入るようになりました。愛犬の健康に良いごはんが安く手軽に手に入るのですから、飼い主にも愛犬にも良い時代になったと言うべきでしょう。しかしあまりに多くのドッグフードがありすぎて、一体どれを選べば自分の愛犬に一番合っているのか迷ってしまうという贅沢な悩みも出てきました。
ウェットとドライはどう違うの?
大まかに分けると市販のドッグフードは二種類
市販されているドッグフードを大きく分けると、ウェットタイプのものとドライタイプのものになります。ウェットタイプは缶詰やパウチで売られており、ドライタイプは袋詰などで販売されています。含まれている栄養価に大きな差はありませんので、その点は特に心配はありません。
逆に差がない分、飼い主さんとしてはどちらにしようか悩んでしまいますよね。実際どちらにもメリットやデメリットがありますし、犬種や年齢の問題もありますので、そのあたりも含めて考えてみましょう。
ドライタイプのメリットやデメリット
ドッグフードの代表とも言えるドライタイプは、お値段も安めなので飼い主のお財布にも優しいドッグフードです。ドライタイプは賞味期限も長いので、飼い主さんにとっては嬉しいポイントです。栄養がしっかりと凝縮されていますので、これを与えておけば愛犬に必要な栄養は充分に摂れることになります。硬い粒なので、愛犬の顎を鍛えることもできますし、歯垢除去の補助もできます。
問題点としては、水分が少ないため脱水になりやすいということです。ドライタイプのドッグフードを与えるときには、水もしっかり与えてあげましょう。また同じ理由で、歯の弱った老犬には向きません。噛まずに丸呑みしてしまい、事故につながることもありますので注意してください。
ウェットタイプのメリットやデメリット
ウェットタイプはにおいが強いので、食いつきがとても良くなります。ドライタイプよりも柔らかく、歯の弱った犬にオススメです。体調を崩して食欲がない犬でも食いついてくれるので、そういった意味でも用意しておくと安心です。ウェットタイプなら、水分補給も同時にできることになります。ただし価格が高めなので、飼い主のお財布に優しくないのは大きなデメリットです。
また添加物や保存料が配合されているのも、ウェットタイプでは仕方のないことです。そのあたりが気になるなら、無添加のものを探すようにしましょう。柔らかいと歯にくっつきやすいので、歯石が溜まりやすくなってしまいます。ウェットタイプの食事を与えているときには、歯磨きもしっかりしてあげるようにしましょう。
その時の状況に合わせて使い分け
ドライタイプとウェットタイプ、どちらにもメリット·デメリットがあります。飼い主としてはそのあたりを充分に把握したうえで、現在の愛犬の年齢や体調も考慮に入れ、どちらのタイプを与えるかまた併用するかをしっかりと決めてください。
犬の好みとしてはやはり、ウェットタイプのものに軍配が上がります。しかし愛犬の健康も考えれば、偏らない食事というのが大切です。食べたいものだけでなく、しっかりとコントロールしてあげるのも、飼い主の大切な役目です。