市販のドッグフードは添加物がタップリってホント!?
毎日与えているそのドッグフードは安全ですか?愛犬が健康で元気な生活を送るためには、日常的な食事を通じて安定的にバランスのいい栄養を摂ることが大切です。人間にとって添加物入りの食品が体に良くないというのは周知の事実です。
しかしペットフードに関しては意外と無頓着な飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。現在、ホームセンターやスーパーなどで店頭販売されているドッグフードは、安価なものになると人間の食べ物とは比較にならないほど多くの添加物が含まれている場合があります。
ドッグフードに含まれる添加物|そもそも添加物って何?
ドッグフードに含まれる添加物には様々なものがあり、一定の品質を保つためにどうしても必要不可欠なもの、またビタミン·ミネラル·アミノ酸など犬の健康維持に必要な栄養素成分の添加物、そして犬の食欲を増進させるための甘味料やフレーバー的なものなど、実に種類も豊富です。
これらの添加物がすべてワンちゃんの体に悪いわけではありません。飼い主さんは添加物の良し悪しをよく理解して、愛犬にもっとも良いとされるドックフードを見極める能力·基礎知識をつける必要があるのです。
使用したすべての原材料表示の義務化徹底について
現在、ドックフードなどに使用される添加物は、ペットフード公正取引協議会で完全ルール化されています。「ペットフード安全法」において、使用した原材料は添加物を含むすべての成分を記載するように義務付けられました。これにより、使用した材料の表示や原料についての基準に違反すると罰則が課せられるようになったのです!
また添加物をなんのために使用するのか、その使用目的も明確に併記する必要があります。そのため飼い主さんは知識さえあれば、成分表示だけで愛犬にとって害になる成分が含まれているかどうかを判断することが出来るのです。
ドッグフードに含まれる添加物の種類を把握しよう!
ドッグフードに使われている添加物で「絶対にこれは危険!」「避けたほうがいい」とされる5大成分をご紹介します。
酸化防止剤(エトキシキン)
ドッグフード自体の酸化やカビの増殖を防ぎ、長期保存を可能にするために用いられます。基本的に日本国内では使用が認められていないため国産のドッグフードには一切使用しないことが義務付けられています。ですが、外国製のフードには使用されているものもあります。ちなみにこれは実際アメリカ軍が戦闘で使用した過去があるというほどの成分です。
ブチルヒドロキシアニソール(BHA)
もとはガソリン用の酸化防止剤として使われていたものです。現在でもバターやマーガリン·魚介の冷凍食品·ガムなどの限られた食品で使用されています。人にとってはもちろん有害です。ということは、もっとデリケートな動物達にとっては死に至るほどの障害を引き起こします。実際、マウスによる動物実験ではBHA投与後わずか数分後に歩行困難になり、最終的に死亡という報告例があるほど。
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)
BHAと似たようなものですが、こちらは石油用の酸化防止剤です。BHAと同じように、今でも人用の冷凍食品やお菓子の一部で食品での使用が認められています。
亜硝酸ナトリウム
主にハムやソーセージなどの肉類に使われるもので、お肉の色を鮮やかに見せるための保存料として使われるもの。発がん性物質として極めて危険な成分です。亜硝酸塩や亜硝酸ソーダとも呼ばれます。
着色料/保存料
見栄えを良くするために使われる着色料は人の目には鮮やかで美味しそうに見えますが、色がほとんど認識できない犬にとっては意味がありません。成分表示としてはエリスロシン·アルラレッドAC·ニューコクシン·ローズベンガル·インジゴカルミンなど。
またソルビン酸カリウムやプロピレングリコールなどの保存料·防カビ剤なども強い毒性を持つ物質であるため使用量を制限されています。その他にも甘味料として使われるキシリトールやグリシリジン·アンモナイト、コーンシロップなどの甘味料、フレーバーなども食いつきを良くするために用いられる有害な添加物です。
これら人の食べ物にも広く使われる食品添加物は、「愛玩動物用飼料」として基準値以内であれば使用を認められています。稀に無添加と謳っているドッグフードにも含まれていることもある成分ですが、愛犬の健康を考えれば避けたほうがいいというのは一目瞭然ではないでしょうか。
無添加のドッグフードを与えることのメリット
無添加のドッグフードというのは、上記のような添加物を一切使用していないフードのことです。ですが添加物入りのごはんに慣れてしまったワンちゃんは、かなり濃い味に慣れ親しんでいることになります。
そのため飼い主が気づいて、急に無添加のドッグフードに変えてもソッポを向いてまったく食べようとしようとしない傾向がみられます。こうなると食べてくれるようにするためにはまた一苦労することになります。ですが、添加物にまみれたごはんから無添加フードに切り替えることで得られるメリットは非常に大きなものがあります。
消化に負担がかからない
愛犬のウンチが慢性的にゆるい·ごはんを食べた後によくもどしている、などの症状がある場合はドッグフードを見直す必要があります。これらの症状の大きな原因は消化不良によるものが大きいと考えられるからです。
消化不良をおこす原因は、食べたごはんを吸収できないことによるもの。毛艶が悪くなったり皮膚の色が黒ずんだりといった症状も。無添加フードは消化に負担がかからず吸収力に優れたワンちゃんにオススメのフードなのです!
アレルギーの発症リスクが抑えられる
添加物やカサ増しによる安価なドッグフードによって、現在穀物アレルギーを持つワンちゃんが急増しています。特に中型犬や小型犬にその傾向が強く、ひとつアレルギーを発症してしまうと他の食材でも発症してしまうという負の連鎖が起こります。実際に小麦粉が多く使われているドッグフードは無添加といえどもたくさんあります。
栄養価が高く安心して与えることができる
店頭販売されている安価なドッグフードは、穀物類などを大量に含むカサ増しがされていることが多いです。その分肉や野菜成分などの栄養価は低く、犬にとって理想的なごはんとは到底いえないシロモノとなっています。しっかりとした、栄養素タップリでカサ増しのない「グレインフリー/グルテンフリー」のドッグフードであれば、飼い主さんも安心して与えることができるオススメのドックフードです。
無添加ドックフードは価格が高い!手作りごはんに勝る無添加はない?
無添加フードの代表ともいえる、飼い主さん手作りのごはんは愛犬にとってまさに無添加以上のオススメフードといえるでしょう!犬は本来肉食よりの雑食です。犬に穀物は必要ないとする専門家もいます。実際、犬は穀物の消化が得意でない動物であることは間違いないようです。
そのようなことを踏まえた上で、少しでも疑いのあるドッグフード食を中心にするのではなく、飼い主さんが考えた手作りの食事こそ完全無添加で安心して与えられる安全な食事なのではないでしょうか。手作り食を中心としてサブで無添加のドックフードを与える、というのが経済的にも愛犬の健康にとってものぞましい理想の食事といえます。
「いちいち手作りしている時間などない!」といわれる飼い主さんもいらっしゃるでしょうが、愛犬は家族の一員です。もし自分の子供が食事障害でもそのようなことがいえるでしょうか。せめてドッグフードだけでも無添加にしてみるというのはいかがですか?