冷凍保存で大量に愛犬のご飯を作り置きする方法
真空パックでいつでも安全で美味しく
大切な愛犬のためとはいえ、意外に手間が掛かるのが、ドッグフードを手作りする作業。人間が食べるご飯とは違い、塩分などの味付けや使ってはいけない食材に対する配慮など、様々な部分で手間暇が掛かるので、どうしても既製品に頼ってしまっているという方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが、冷凍保存を活用した手作りの愛犬ご飯の存在です。最近では家庭用の冷凍機能も高性能なものが多く、比較的長期間にわたって大量のドッグフードを保存することが可能となりました。また、そこに一手間加えることで、更に1ヶ月程度なら十分に味も損なわず安全性の高いご飯をストックしておくこともOKに。
その方法として、真空パックを活用するのがオススメ。ジップロックなどジッパーつきの袋を活用する方法で、手作りでドッグフードを準備している飼い主の方から寄せられる口コミなどでも好評な家庭用の真空パック製造マシンも市販されているので、口コミなどを参考にしてこういった器具を活用することで、より安全で新鮮な形で愛犬のご飯を長期保存できます。
油分の多い食材は使用しない
冷凍保存や、翌日や翌々日までには消化するつもりで冷蔵保存しておいたドッグフードも、実際に使用する食材によってはあまり長期保存がきかなかったり、たとえ翌日までに使い切るとしても、作った当日から明らかに味や風味が劣化してしまい、愛犬が食べてくれないといった結果に陥ることもあります。
この理由として考えられるのが、油分が多い食材を使用してしまっているという点です。特に、牛肉や豚肉など油分が多い食材をドッグフードの材料にして作り置きすると、これらの食材に含まれる脂肪分が一気に酸化してしまい、古くさい臭いや食べられないほど不快な味の原因となります。
脂肪分については、たとえ冷凍保存であったとしても徐々に劣化し続けるので、一度に1ヶ月分や数週間分といった形で大量に作ってストックすると、途中からは味が落ちて愛犬が食べてくれなくなるケースも少なくありません。こうしたもったいない状況にならないためにも、作り置きとして作るドッグフードには、野菜や鶏肉など脂分が極力少ない食材を中心に作るようにしましょう。
1回分ごとに個別で保管すること
冷凍庫で凍らしさえすれば、長期間にわたって食べ物が劣化したり腐らないと思っている方が多くいらっしゃいますが、これは大きな間違い。たとえば、一度凍らした物を解凍した後、再度残った分を冷凍する再冷凍という行為は、食べ物の味や香りを著しく損なう上、解凍時に加えた熱の影響で確実に劣化が早まります。
特に、まとめて作ったドッグフードを1つの容器に全て保管して冷凍することでこうした現象に陥りがちです。こうした現象を防ぐためにも、ドッグフードを冷凍保存する際には、必ず1回分毎に個別に分けて保存するのが原則。1回ごとに使い切るようにするだけでも、冷凍保存による安全な保管期間を大きく延ばせますし、愛犬も美味しくご飯を食べてくれます。
最低でも2週間で使い切ることが基本
家庭用の冷蔵庫の性能向上や自宅でも簡単に真空状態を作れる機器の登場など、以前と比べ食材や料理を長期間にわたって保存する方法が充実している現在、毎回作る度に何かと手間が掛かりがちなドッグフードも、こうした保存方法で一度に大量にストックしておけるようになりました。
ただし、あくまでも家庭用の冷凍庫は業務用の超低温保存が可能な機器と比べ性能では劣る上、家庭用の冷凍庫は使用ごとに扉を開閉するために低温が一定に保たれないなど様々なリスクもあり、こうした要素が大量保存しているドッグフードを劣化させる要因にもなりかねません。
特に、人間よりも臭いに敏感な犬にとって、酸化したものや腐敗が始まった食べ物は絶対に食べようとしませんから、せっかく作ったのにもかかわらず無駄にしてしまい捨てるしかないという結果に至らないためにも、作り置きは最長でも2週間程度に抑えておくのが基本中の基本。
2週間以上経過しても使い切れない分については、たとえ冷凍庫で保存したとしても確実に作りたての時より味や風味が劣化すると断定づけた上での計画的なストックをオススメします。