ドッグフードに含まれる危険な原材料
大切な家族の一員である、愛犬の毎日のごはん選びは、愛犬の健康や、毛艶、そして寿命にも関わってくるので、慎重になりたいところです。人間の食品のように、安全基準が法で定められていないペットフード業界は、原材料を安く抑えることでコストを下げ、利益率を上げようとする余り、醜悪な材料や、危険な添加物の使用が当たり前に行われているのです。
ペット用品店や、スーパーマーケット、ホームセンターなどでは、数多くの種類のドッグフードを扱っていますので、どんなドッグフードを選べばよいのか迷ってしまいますよね?それではまず、愛犬にとって危険とも言えるドッグフードの原材料の見極め方についてチェックしていきましょう。
原材料の肉について
犬は肉食動物なので、動物性たんぱく質が必要です。ですので、ドッグフードの主な原材料は肉類である事が大切です。ドッグフードのパッケージに表示されている原材料は、多く含まれている順番に記載されているので、まずは原材料のトップに肉類が表示されているかどうかをチェックしましょう。
そして、その肉類がどのような種類の肉であるか確かめることも重要です。中には、「4D」と呼ばれる人間の食品には使えない、最低品質の材料肉を使用しているドッグフードもあるのです。
「4D」とは
- Dead..死んだ
- Dying..死にかけている
- Disabled..障害のある
- Diseased..病気の
この4つの頭文字を取って「4D」と呼ばれますが、このような肉は「肉副産物」や、「ミートミール」と表示されます。「ミートミール」には、哺乳類動物の血液、毛蹄、角、皮、胃、排泄物などと脂肪を溶かしたものも含まれるので、絶対にチェックしたい項目のひとつです。
もうひとつ、チェックしたいのは「肉骨粉」です。「肉骨粉」は、牛、豚、鶏の食用に使われる以外のくず肉や、脳、骨、内臓などを過熱、乾燥して粉末にしたものですが、犬や猫の死骸を原材料にしている事もあるので、その犬や猫が病死していた可能性を考えると安全であるとは断言出来ないのです。
注意したい添加物
ドッグフードの添加物には、ビタミンや、ミネラルなど、天然由来のものも含まれるので、全てが悪いものではないのですが、中には、大切な愛犬の健康のリスクとなる添加物が使われていることもあります。その中でも1番危険とされて問題になっているのが、「酸化防止剤」です。
中でも「エトキシキン」、「BHA」と表示されるブチルヒドロキシアニソール、「BHT」と表示されるジブチルヒドロキシトルエンは、発ガン性のある危険な化学物質なのです。犬などのペットは、毎日同じものを食べるので、毎日発ガン性のある添加物を摂取することが健康に与えるリスクを想像するのは簡単です。
また、野菜が入っているイメージを作る為に、鮮やかな色のドッグフードが混ざっていることがありますが、これらに使われる着色料も愛犬の健康を害する危険な添加物です。「ゾルビン酸カリウム」や「没食子酸プロピル」もまた、染色体異常との関係性も指摘されている添加物なので、チェックしたいです。
危険とされる添加物は、人間の食品に関しては人体に悪影響のないように、使用料が厳しく定められているのですが、ドッグフードの規定としては、まだまだ完璧ではありませんので、しっかり選んであげることが必要なのです。
栄養からみるドッグフード
ドッグフードを選ぶ基準として、安全安心であること以外に大切なポイントは、栄養バランスです。栄養価が高いドッグフードとは、良質の動物性たんぱく質が多く含まれているものです。目安としては、50%以上が動物性たんぱくであるとよいでしょう。ですので、パッケージに表示されている原材料のトップに、トウモロコシや小麦といった穀物が表示されているものは、避けるべきです。
また、犬は肉食ですが、野菜が全く必要ないというわけではありません。散歩中の犬が、道端の草を食べるのは、食物繊維を補う為だとも言われています。ですので、沢山は必要ありませんが、少量の野菜やハーブが配合されているとよいでしょう。主食として、毎日同じドッグフードを与えるのであれば、1日に必要な栄養素が配合されていることが重要なので、「総合栄養食」と表示されているものを選ぶとよいでしょう。
オススメのドッグフード
ドッグフードにおいて、どんな原材料が危険であるかを紹介しましたが、では、大切な愛犬の為にどのようなドッグフードを選べばよいのでしょうか。ひとつ目に、あまり安いドッグフードは避けましょう。安いドッグフードには、先ほど紹介した危険な肉材料が使われていることが多いので、肉が主な原材料でありながら、しかも良質な肉を使っているドッグフードを選ぶとよいでしょう。
そして、消費期限が、あまりにも長く設定されているものも、危険な添加物を含む防腐剤や、酸化防止剤が多く使われていることが多いので避けましょう。出来ることならば、無添加のドッグフードがオススメです。また、国産の商品に安心感を持っている方も多いのですが、ドッグフードについては残念ながら当てはまりません。
日本のペットフード業界は、未だ利益を優先している企業が多いので、ペット先進国である、イギリスやドイツ、オーストラリア、オランダのものが安心です。以上を踏まえて、オススメのドッグフードを紹介します。
カナガンドッグフード
カナガンドッグフードは、イギリス産のドッグフードですが、穀類を全く使用せず、本来犬が必要としている原材料栄養素だけで作られています。原材料の50%以上を、骨抜きチキン生肉と乾燥チキンが占めています。人間も食べられるほどの高品質な材料を厳選して使われているので、安心です。カモミールなどのハーブも配合されているのが特徴です。
ファインペッツ
ファインペッツはオランダ産ドッグフードです。食物アレルギーになりにくいといわれている、鹿肉をメインにした原材料で、オートミールや、全粒米などの穀物も配合されています。カナガンと同じく、人間も食べられるレベルの材料を厳選して使用しています。
モグワンドッグフード
イギリス産。原材料の50%以上を、新鮮なチキン生肉と生サーモンで占めています。厳選した材料でバランスよく栄養が取れるよう研究され、ペット先進国であるイギリスでも、高い評価を得ているドッグフードです。
アランズナチュラルドッグフード
余分なものが一切含まれない、シンプルな原材料が特徴のイギリス産ドッグフード。イギリス産 の生ラム肉が全体の55%を占める。ラム肉のみの使用と、亜麻仁を採用していることで、アレルギーにも安心です。
手作りごはんは、特別な日に
最近では、安全を求めて愛犬のごはんを手作りする方もいらっしゃいます。愛情を込めて手作りするごはんは愛犬に喜ばれますが、犬の栄養学は人間のものとは全く違うので、しっかりと犬の栄養学を学ぶことが重要です。ドッグフードの栄養バランスは、長年をかけて十分に研究されていますので、毎日与える主食は、市販のドッグフードを選ぶことをオススメします。
栄養の偏りが続くと、健康を損なうことにもなりますので、手作りごはんは、特別な日のメニューにした方がよいでしょう。ですが、手作りごはんを一度味わってしまうと、それ以降市販のドッグフードを喜んで食べなくなってしまうこともあるので、手作りごはんを与える時には、注意が必要です。